辛子高菜コピペで有名な「博多 元気一杯!!」に行ってみた
まず最初に、皆さんは「辛子高菜コピペ」をご存じだろうか。
↓↓辛子高菜コピペ↓↓
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「高菜、食べてしまったんですか!!!!????」。
多分、僕の口の周りに微妙に唐辛子の味噌がついていたのだろう。はい、食べました。美味しかったです。と答えた。すると、「うちの店は初めてですか?(答える間もなく)何故高菜を食べたんですか? スープを飲む前に何故高菜を食べたのですか? ルールがあるじゃないですか。まずスープをというルールがあるじゃないですか!」と18センチのまま一気にかましながら、持ってきたラーメンを手放さずにこう言った。
「これをお出しすることは出来ません。マナーに反する人はお帰りください」。唖然とした。「だってここに高菜が置いてあるから、食べちゃいけないなんて書いてないから食べました。じゃあ、今から水を飲みまくりますよ。で、口の中を洗いますよ。それでも駄目なんですか?」と訊ねたら、また同じことを言われた。
長男を見たら、長男は「あちゃー」という顔で奥でもじもじしている。そっか、わかった。次は旦那さんだ。3秒ほど無表情で見詰めたら、反応があった。「お客さんは酒を呑みますか? 利き酒って知ってますか? 利き酒をする前に高菜を食べますか? そういうことです。そんな神経の人に食べてもらっては困るのです」。
ここでまた奥さんがかまし始める。「うちは看板も出さずに必死にやっているのですよ。スープを認めてくれないなら、やっていけないんですよ。唐辛子が口の中に入っていたらまともにスープを味わってもらえないじゃないですか? そんな人にスープを呑んで味を判断されたら、もう終わりなんですよ、はぁーはぁーはぁっ」
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2004年頃に流行ったというこの「辛子高菜コピペ」。現在でもたまにネットで散見される。私も学生時代に、ネットでちらっと見た「辛子高菜コピペ」で、そのネタ元になったお店を知ったのだ。
そして、今回、福岡に行った際に、このコピペのネタ元になっているラーメン屋「博多 元気一杯!!」に行ってみることにしたのだ。
「博多 元気一杯!!」とか「辛子高菜」で検索すると、色んな情報が出てくる。
まず多種多様な「退店ルール」。
キョロキョロすると退店。一見さんであることがわかると退店。ラーメンを食べる前に辛子高菜を食べてしまうと退店。スープから飲まないと退店。写真を撮ると退店。子供連れだと退店。携帯いじっていると退店。
もう予習はばっちりだった。せっかく札幌から来ているのに、つまらないことで退店させられてしまえばつまらない。
しかし、最近はルールも緩和されてきたようで、テレビ取材を受け入れたり、タレントがラーメン食べる前に辛子高菜食べても退店させなかったり・・・そしてさらには写真撮影も解禁されたんだとか。やっぱりSNSの波には逆らえなかったということなんだろうか。
ということで、ドキドキしながら「博多 元気一杯!!」へ。
このお店は、のれんも出していなければ、看板も出していないとのこと。しかも住宅街の中にあるんだとか。私はきちんと見つけられるかどうか心配で心配で仕方がなかった。しかし・・・。
行列ができているから、すぐにわかった。
私が行ったのが開店時間のちょっと前だったんだけれども、もうこの行列。
営業中を示す青バケツが下がっていた。これが元気一杯の営業の印。そして、監視カメラ。かつては監視カメラで店外の様子も監視され、店外で携帯をいじっていないかどうかをチェックされていたのだという。今ではそんなこともなさそう。でも、カメラはあった。
開店して、順繰りに案内された。客の座っている席はバラバラでも、きちんと入店した順番に水を持ってきてくれて注文を取ってくれる。
どこかでメニューを探すと退店、迷うと退店とか書いてあったのを思い出した。でもそれは「ラーメン」しかないときのことであって、今ではメニューも数種類あるようなので、そんなこともなさそうだけれど・・・。
私は迷うそぶりを見せずに、まっすぐにラーメンを注文した。
次に麺の硬さを聞かれた。これもネットで「麺の硬さは必ず店員さんにおすすめを聴いたほうがいい」と細々としたアドバイスが書いてあるレビューを見たことがあったので、私も念のため「おすすめはありますか?」と聞いた。すると「お客様のお好みの硬さがおすすめです」と言われたので、普通と答えた。実はやわが好きなんだけど、まずはスタンダードを抑えていこうと思った。
キョロキョロしていると退店を命じられると聞いていたが、結構周囲のお客さんもキョロキョロしていたので、私も満を持してキョロキョロ。そして、ドキドキしながらシャッターを切った。
ルールというか、注意書きはこれくらい。結構、みんな、ビール頼んでたな。ビールいいんだ。
「撮影OK」の貼り紙が其処此処に。
夜もやるようになったらしい。夜になると店頭に赤提灯が出るんだとか。なんだか、聴いていたより、全然普通のラーメン屋だった。安心したような、肩を空かされたような。
ルールを作り過ぎたことで、ネットが盛り上がってしまったために、ルールをわざと破る人が続出してしまって、ルールが緩和されていったという話も聞いた。それもネットでだけどね。
眼前には、日本で最も有名な辛子高菜。こりゃ「食べて」と誘っているようだ。ただ、私は高菜があまり好きではなかった。
いよいよ、お目当てのラーメン。「スープからどうぞ」と目の前に置かれた。
指示通り、スープから。
ずっ・・・。
うまい!!
これはうまい!今の感動を確認するように、即座にもう一口。
ずっ・・・。
うん!これはうまい!!
やっぱりうまかった!
元気一杯、スープが!尋常でなく美味しい!!無心になってスープを・・・!
ずっ・・・!!
ウンまぁあ〜いっ!!
思わず叫びだしたくなるような美味しさだった!
元気一杯・・・また行ってみたい。
それでは、ばいちゃ☆