俺はタクランケ!X

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2014.06.30 Monday

【映画】桃太郎の海鷲

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    これがジャパニメーションの原点!


    題名:桃太郎の海鷲
    監督・撮影:瀬尾光世
    脚本:栗原有茂
    音楽:伊藤昇
    公開:1943年3月25日
    上映時間:37分(白黒)
    製作国:日本(芸術映画社、大村英之助)









    ずっと見たかった幻のアニメ

    桃太郎の海鷲」がYouTubeにあった

    …こんなことがあるなんて…

    便利な世の中になったなぁ…

    (タイトル)

    本作は戦時下の1943年に公開された

    所謂、国策映画であるが

    日本初の長編アニメーションでもある

    (整備員はウサギ)

    また、本作は

    国策映画「ハワイ・マレー沖海戦」に次ぐ

    大きな興行を収めたとされ

    この成功と影響力が

    1945年に公開された

    姉妹編「桃太郎 海の神兵」へと繋がっていく

    (元気の源!)

    「海の神兵」に比べて

    上映時間37分と、時間も短く

    オペレッタ要素も少なく

    動物たちのセリフも殆どないが

    動き回る動物たちが非常に愛らしい

    (じゃれ合う犬と猿)

    むしろ「海の神兵」よりも

    ダイナミックな動きを見せるので

    こっちはこっちでとても好きだ

    (この場面が一番好き)

    このウサギの表情なんて、たまらなくなる



    さて、本作のストーリーは

    至って簡潔で

    桃太郎指揮のもと

    (妙に顔がリアル)

    猿、キジ、犬で一致団結して

    鬼ヶ島をたたく!といったものだ



    本作のモデルになっているのは

    もちろん真珠湾攻撃である

    (真珠湾?)

    鬼ヶ島は、どう見ても

    ハワイ・オアフ島(真珠湾)である

    (星条旗?)

    鬼ヶ島の旗も…笑



    鬼が敵アメリカを指し

    桃太郎たちが日本を指していることは

    言わずもがなであろう



    しかし、日本側が桃太郎以外は

    かわいらしい動物で描かれているのに対し

    (日本一!)

    「海の神兵」でもそうだったが

    鬼である米英は

    結構、ダイレクトな描かれ方である

    (これは…笑)

    「鬼」といった描かれ方は

    されていないどころか、水兵はポパイ

    敵艦長?らしき男はブルートだった



    動物たちが一生懸命に敵を撃滅する

    (Z旗をあげる猿)

    その敵を叩く様が、一生懸命でかわいらしい

    (整然と並ぶ雉)

    こんなにかわいい動物たちが…

    (ウサギ)

    頭に軍帽をかぶり…

    (なかなか巻けない犬)

    日の丸鉢巻を巻いているところを見ると

    なんだか、妙な気分になってしまうのだった…

    (手旗信号を耳でするウサギ)

    この気持ちは、なんなんだろうか?


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