閉館するって聞いたから行ってみた、石原裕次郎記念館!
先日、ガロ展のために小樽に行った際、母と一緒にいろんなところをまわった。今回取り上げる「石原裕次郎記念館」も、その″いろんなところ″のひとつだった。
「石原裕次郎記念館」がどうして小樽にあるのかというと、石原裕次郎が幼少期を小樽で過ごしたことに起因しているらしい。ただ、この記念館も来年の8月で閉館しまうらしい。この閉館の報は「あれ?もしかして石原プロってやばい?」という噂が尾ひれについていることもあって、ちょっとだけ注目を集めている。私も母もまったく裕次郎ファンでもなんでもないけれども、そういうわけで「閉まるんだったら最後に見とくか」といった感じで訪問した。
はじめに言っておくが、母も私も裕次郎にそんなに熱心ではないため、ファンの方が読むと不愉快に思ってしまうかもしれない。それは本当、最初に断わっておきたい。
記念館に入ると、いきなり裕次郎の等身大パネルがお出迎え。「ゆうたろうに似てるな」と思わず口走ってしまった。最近、″ゆうたろう″で検索をかけると、原宿系のよくわからないのが最初に出てきてしまうが、ここでの″ゆうたろう″というのはもちろん、石原裕次郎のモノマネ芸人の方だ。
朝イチで入館したのだが、思いのほか入場者がいて驚いた。みんな、裕次郎が好きなんだなぁ。
記念に裕次郎とパシャリ。ちなみに、石原裕次郎が出演している映画もドラマは一作も見たことがない。
さて、入館。
大人一人1500円という価格を見て、私は驚いてしまった。母が道新ぶんぶんクラブの会員だったので、それで数百円割引になったけれども、これは高すぎるような・・・。想像の3〜7倍の価格にびっくりした。しかもこんだけの値段を払っても再入場できないって・・・。
展示室は撮影禁止だったため、写真はない。入ってすぐのところに「黒部の太陽」のセットの再現があった。幻の名画「黒部の太陽」。裕次郎の「こういった作品は映画館の大迫力の画面・音声で見て欲しい」という生前の残した言葉を受けて、「黒部の太陽」をはじめとする裕次郎出演作品は久しくビデオやDVDなどといった形でソフト化はされてこなかったらしい。そういうこともあって、こういった展示は非常に歓迎されて価値があったのだろうけれども、最近の石原プロはこういった作品のソフト化を進めている。「黒部の太陽」は見てみたい作品だったので、ソフト化は大歓迎だが、そういった流れも「あれ?石原プロやばい?」という噂にもつながり、こういった展示物の存在価値を落ち込ませてしまったような。私は展示を見ながら「とにかく三船敏郎が素敵」と息を漏らした。
展示室は出演作品だけではなくて、裕次郎の家が再現されていたり、実際に裕次郎が着ていた服が並べられていたり、ファンにはたまらない仕様になっていた。老眼鏡をかけているような年齢層の人たちが一生懸命展示を見て居た。展示の間には、裕次郎の名言みたいなパネルが設置されていた。私はいちいちパネルに掛かれている裕次郎の言葉につっかかりながら(例えば、質素な家具がいいみたいなことが書いてあるのに、実際に展示されている家具が全然質素じゃねぇじゃん!とか、本業が歌手じゃないからレコーディング前もビール飲んじゃう的なことが書いてあって、だめじゃん!とか)、にやにやしていた。また、ついつい「歯並び悪いなぁ」と口にしたときは、職業病だなぁ、と感じた。でも、裕次郎は歯並び悪かった。
展示室を出ると、喫茶店があった。
「おみやげにどうぞ」と裕次郎パン。通称「裕パン」らしい。どこにも裕次郎要素ないけど。そして「渡ブレンド 裕次郎ソフトクリーム」。写真は三種類くらいあるっぽいのだが「バニラアイスのみ」とのこと。昔はほかの味もやってたんだろうな。
さらに「あんパン&お茶セット」のあんパンには「裕次郎」の焼き印。すんげぇ裕次郎押してくんじゃん。ということで、この裕次郎カフェには立ち寄らずに素通りした。
カフェを通り過ぎると、一階ロビーのお土産屋さんに出た。
裕次郎も「おみやげにどうぞ yujiro」と言っているし、お土産を見ていくことにした。色んな裕次郎グッズが置かれていたけれども、母と私が心惹かれたのがこちら。
「石原裕次郎かるた」。しかもCD付き。税込9720円。これを高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれだが、私は高いと思った。他にも何十万もするクリスタルの裕次郎像などもあって、ファン層の高さを感じた。
実は一階ロビーの奥にひっそりともう一部屋、展示室があることに気が付いた。無料で入れるのに、うっかりと見逃すところだった。
どうやら、かつてマイカル小樽内に設置されていた「石原プロワールド・西部警察」の展示物がここに置かれているようだ。西部警察に関する展示物などがずらっと並べられていた。
裕次郎のパチスロまで設置されていた。ただただ展示されているかと思えば、別の来場者が「お、これ、できるぞ!」とはしゃいでいた。それにしても、なんだこの宇宙人は。謎は深まるばかり。マイカル小樽の石原プロワールドに置かれていたんだけろうけど、それにしても謎。
しかも宇宙人は何体も設置されていた。「ここに座んなよ」と言わんばかりの様子の宇宙人に誘われて思わず記念撮影をしてしまった。・・・ところで、ここは何の施設だっけ?
あ、そうそう、石原裕次郎記念館だった。
ということで、高い入場料払って行ってきたけど、率直な感想としては「この内容でこの入館料なら、そりゃ潰れますわ」といったところ。とは言え、もう来年の夏には閉館。皆さんも怖い物見たさで行ってみてはいかがだろうか?
ただ一つだけいえるのは、この記念館に訪れてから、YouTubeでついつい、ゆうたろうの動画を探してみてしまうということだ。
それでは、ばいちゃ☆
サディ先生のお陰で無駄遣いせずに済みました。
ありがとうございます。