俺はタクランケ!X

ハロー、ハロー聞こえますか?
こちら太陽系第三惑星地球・・・。
あなたの世界とちょっとよく似たこっちの世界。
そっちがこっちで、こっちがそっちのパラレルワールド。
平行と交錯、現実と虚構。
ここは、それらの混沌から滴り落ちた、雨粒のようなブログ。
そちらの地球のお天気はいかがですか?

<< March 2024 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

<< KOKUSHI受かりたいfeat.ソイソース | TOP | 西鉄北九州線(戸畑線)の面影を残す市民トイレ >>

2016.02.09 Tuesday

交声曲「海道東征」、再び!

0
     今日は交声曲「海道東征」の練習だった。そうなのだ!また北九州で交声曲「海道東征」を演奏する機会に恵まれたのである。どういう経緯で再演に至ったのかを、整理して書いていきたいと思う。



    ■そもそも、交声曲「海道東征」とは?
     詳細はWikipediaに簡潔でわかりやすく記載されているので、そちらを参照されたい(Wikipedia「海道東征」の項)。ざっくり行ってしまうと、戦前につくられた作品で、日本を代表する作曲家・信時潔氏の最高傑作でありながら、そのつくられた背景が紀元二千六百年記念奉祝歌であったことから、戦後は軍国主義のレッテルを貼られて封印されてしまっていた曲なのである。
     交声曲「海道東征」は日本神話の神武東征の物語を題材にした、全部で八つの楽章からなる日本の未来を言祝う平明で雄大な叙事詩となっている。その音楽性の高さから、機会は少ないながらも戦後もしばしば演奏されてきた。再評価が次第に進む中で、近年では再演される機会も増えてきた。二年前には熊本で再演され話題を呼んだ。さらに昨年は信時潔没後五十周年の節目にあたり、大阪・東京にて再演がなされた。



    ■北九州と交声曲「海道東征」の関係とは?
     北九州では昭和44年に、北九州混声合唱団において、同曲の初演指揮者にして信時潔氏の一番弟子である木下保氏の指揮によってピアノ伴奏で全曲再演がなされている。このときの音源はこちらの「海道東征のホームページ」にあがっている。
     そこから歳月を重ね、平成24年に、当時の北九州混声合唱団のメンバーだった方から楽譜を譲り受けることが出来、今度は九州歯科大学合唱団コール・エルフェンバインにて再演が果たされた。その2年後には、再び同団にて第二楽章と第五楽章を除いて演奏された。(平成24年の演奏はこちら。平成26年の演奏はこちら。)



    ■この度「福岡県神道青年会」より御依頼が!
     今を遡ること三カ月ほど前に、このブログを通じて「福岡県神道青年会」の長友様よりオファーを戴いた。「我々県内の青年神職で組織する青年会で「海道東征」の演奏会を考えておりましたが、演奏頂く方々のアテもツテもなく、諦め掛けておりました。その折、貴ブログを拝見し、微かに実現の可能性の光明を見た気がしました。」とのコメントを頂いた。私はすぐさま中山先生に報告した。それから長友様と中山先生で話し合いの場が設けられ、先生は「お引き受けしました」と仰った。私は「海道東征」を北九州で再び演奏できる機会を与えていただきことに、感慨無量であった。
     しかし、お話を頂いたのが、国試直前期だったため、本来であればメンバー集めなどは私が動くべきところ、先生は「お勉強に専念してください!」と言ってくださったので、お言葉に甘えて私は全てを先生にお任せして勉強に専念することができた。その間、先生やあず先輩などがプロジェクトを具体化して前進させてくださった。また、日程が決まった際も練習場所の確保に後輩たちも奔走してくれた。今回、本番までは9回ほどの練習日が設定されているが、今日、第一回目の練習を無事に迎えられプロジェクトが始動したのは、本当に皆さまの支えがあってのこと・・・本当に感謝してもしきれない。



    ■今回の演奏会の詳細について!
     演奏会の宣伝などは、ポスターなどが完成してから別記事にて掲載しようと思っているが、わかっている範囲の詳細事項をここに書いておきたいと思う。今回は「東日本大震災早期復興事業」というイベントで、私達の演奏は「第一部 早期復興祈願祭」に続いて「第二部」にて行われる。先日、ポスターのたたき台を見せていただいたが「第二部 交声曲「海道東征」奉納」とあった。「奉納」の文字に、私達はこれから「海道東征」の演奏を神様にお納めするのか・・・、となんだか身が引き締まる思いがした。
     
    「福岡県神道青年会 東日本大震災復興事業 早期復興への祈誓」
     【日時】3月13日(日)15:00~17:00
     【場所】若松市民会館
     【料金】入場無料

     ・・・かくして、私達は再び、交声曲「海道東征」を演奏する機会に恵まれたのであった。



    ■ちなみに、今日の練習の様子は・・・!?
     今日は、お忙しい中10人ほどの方が集まってくださり、合唱部分を重点的に練習をした。まず第一楽章から始まり、次に第八楽章。それが終わり、続いて第三楽章・第四楽章まで取り組んで、今日の練習は終りとなった。中山先生は
    「このまま皆で巡業してもいいくらい」と仰り、初回から歌詞をつけて練習をした。また、中山先生は「忙しい時期(11月の定演での演奏)に比べて、声がいいですね。(国試という)重圧が無いから」と笑って仰った。



     平日だというのに、大勢の社会人の方が集まってくださった。さらに私が「参加しろ」と言ったわけではないのに、大学合唱団の後輩たちもこぞって参加してくれていたことも、とても嬉しかった。また、先生から参加者のリストを頂いたが、この年度末という忙しい時期に、予想以上に多くの方が参加してくださり、私は感激した。練習の終わりに「また皆さんと海道東征が歌えるなんて感慨無量です」と不器用ながらも喜びと感謝の気持ちを皆さんに伝えた。

     これから週二回のペースで交声曲「海道東征」の練習が入っている。せっかく神様から与えていただいたチャンスを、悔いのないように歌えるよう、しっかりと練習して臨みたいと思う。



     それでは、ばいちゃ☆


    にほんブログ村 大学生日記ブログ 歯学生へ
    にほんブログ村

    コメント

    昨日は練習不参加だったけど、できる限り参加しようと思っている。
    2016/02/10 11:20 AM by 谷口タカオ
    「海道東征」を演奏した北混がある地にはるばる北の地から来て、演奏の機会を本当につかみ、そして、学生最後にまたこの曲を歌えるなんて、サディ君、持ってるね!
    きっと神様に祝福されているのでしょう。
    いい演奏を“奉納”したいですね。
    2016/02/11 11:32 AM by あずママ
    >谷口くん
    ありがとうございます^^
    2016/02/12 11:49 PM by サディ
    >あずママさん
    進学先が北九州だったこと、「海道東征のホームページ」の管理人の方がメンネルのOB会長の方だったこと。そして、中山先生や皆さまと出会えたこと・・・今思えば、すべて運命的でした。また、皆さんとこのような演奏の機会に恵まれて、本当に幸せです!

    またよろしくお願いいたします!
    2016/02/13 12:21 AM by サディ

    コメントする









    ▲top