さよならにさよなら
昨晩、大学院生だけで送別会が開かれた。オフィシャルなやつじゃなくて、内輪の気楽なやつ。
私は実験で遅くなってしまったが、先輩たちが先に始めていた。
院生で飲むのは、なんだか久しぶりのような気がした。・・・気がしたけど、同門会とか送別会で飲んでるから、気のせいか。不思議。
磯兵衛さん。
フランク先輩、毛先輩、あとコジマ・・・などなど、院生部屋のメンバーで楽しく飲んだ。
積もる話もあるもんでね。
さて、今回送別したのは、私の隣の隣の机に座っていた先輩。
実は私、その先輩と、なんというか折り合いが悪かった。そして色々思う所あってずっと距離をおいていた。その先輩が来年度から福岡修羅大学の助教になることが決まった。
それをきっかけに私は、この先輩との関係性がこのままでいいのか?と思うようになった。また最近になって、私が見ていた先輩の側面は、一部分でしかなかったのかもしれないと思うようになったのだった。
やっぱり多くの一流どころの先生に師事した先輩であり、非常に勉強されているのだから、色々とそれらの話を聴いてみたかった。近い年齢でしっかりと補綴を勉強している歯科医師というのは、なかなか周りにはいそうでいない。話をすれば、自分の今後についての参考になるとも思ったのだ。
ということで、せっかくの・・・というか、もしかすると最初で最後のチャンスだと思って、先輩との距離を詰めてみた。
「先輩、あのスタディクラブって、先輩的にはどんな感じですか?」
「先輩はその先生とどういうつながりで知り合ったんですか?」
私はぐいぐい聞きたかったことを聴いた。先輩も遠慮のない意見を気さくに聴かせてくれた。
まさに補綴を肴に酒を飲んでいる状態だった。
私は最後の最後に、先輩とこうして楽しいひと時を過ごすことができて本当によかったと思った。私が今日、院生室で「先輩と話すことができて、とてもよかった」と言うと、誰かが「先輩も同じこと言ってたよ」と言った。退局する前に、こういった機会があってよかったと言ってくれていたらしい。先輩もそう思っていてくれていたんだ。私は嬉しくなった。
私はついついその人のことを、自分から見えている側面だけで判断してしまうところがある。人間には色んな面があるのだから、もっと色んな角度から見なければいけないのに・・・。まだまだ私の若くて未熟な部分である。
かくして関係が修復されて、めでたし、めでたし・・・というところで私は福岡へ発つ先輩にあるアドバイスをした。
きっと先輩は問診のときに・・・
「じがじがする」
と言われることがあるだろう。
福岡のくせの強めな方言「じがじがする」。六年間いたけれども、その状態がどういったものなのか、全然理解できなかった。「いずいってこと?」と聞いても、それはそれで北海道弁だから、福岡の人には通じないし・・・。なかなかの難易度だった。他の方言はなんとなくわかるんだけどね。
ということで、先輩、福岡でもがんばってね!
それでは、ばいちゃ☆