尊敬する田中昌之が「激レアさん」としてテレビに!
昨晩の「激レアさんを連れてきた。」の激レアさんが、元クリスタルキングの田中昌之さんだった。
何を隠そう、私は田中さんを尊敬しているのだ。これは見ないわけにはいかなかった。ということで、今日は、私の田中さんへの思いの丈と、番組を見ての感想などを、存分に書き綴っていきたいと思う。
<目次>
(1)尊敬する人、元クリスタルキングの田中さんです。
(2)激レアさんに田中さんが出てきた!
(3)番組では田中さんの「野球愛」にスポットがあてられていた
(4)クリスタルキング脱退後の田中さん
(5)声を失ってからのこと
(6)高音が出なくっても
(1)尊敬する人、元クリスタルキングの田中さんです。
肉親や親戚以外で、もしかすると最も尊敬しているのが、元クリスタルキングの田中さんかもしれない。
私はクリスタルキングが大好きだ。けれど、田中さんを尊敬しているのは、それだけのことではない。
田中さんと言えば、世間では「大都会」のハイトーンボイスの印象が強いだろう。だが、田中さんはある事情でハイトーンボイスを失ってしまっている。だから、もう往年のあの声は出ない。
しかし、田中さんは才能であり武器であった比類なきあの高音を失いながらも、苦悩や葛藤を繰り返し、そしてそれを乗り越え、今でもミュージシャンとしての活動を続けている。田中さんは非常につらかったことのはずなのに、高音を失ったときのことをテレビやラジオ、さらにはネットで笑って話してくれる。苦悩や葛藤があったことなんて、微塵も感じさせない。むしろ前向きに過去と向き合っている。それが、私が田中さんを尊敬している理由である。田中さんは、本当にすごいと思う。
以前、ネットテレビの番組(今夜も築地テラスで)にゲスト出演していたときに、語っていたエピソードが今も胸に残っている。
田中さんは高音を失ったとき、悩みに悩んだ末、歌をやめようとする。そんなとき、友人だったダイエーホークスの若井選手からある言葉を投げかけられたのだという。
「どんな剛速球の投手でも、いつかは変化球で勝負しなければならない日が来る。お前は変化球で勝負する勇気がないのか」
これを聴いてはっとした田中さんは、歌を続けることを決意したという。なんて素晴らしい言葉だろう。
ちなみに、昨晩のテレビでは、若井選手のエピソードは出てこない。しかし、クリスタルキング脱退後のことや、立ち直るまでのエピソード、さらには底なしの野球愛について、色々と知らなかったことを知ることができた。
(2)激レアさんに田中さんが出てきた!
さて、それでは昨晩の激レアさんについて書いて行きたい。田中さんは「ミリオンヒットを生んだ自慢のハイトーンボイスを草野球中にサードベースの手前で失った人」として出演していた。
まずは田中さんの紹介から始まる。「大都会」「愛を取り戻せ」の二曲が流れた。
そこで若い頃はいかに高音が出たかという話しに。クリスタルキングのときに、ムッシュ吉崎と二人で徹子の部屋に出演していた古い映像を見たことがあるけど、「An End」という楽曲を聴いて徹子さんが仰天していた。「An End」は「大都会」の最高音よりさらに1オクターブ高い音で歌われている。本当にどこまでも高音が出たんだなぁ。
田中さんのリップサービス。若林が「さすがにそれは言い過ぎましたね」とつっこむと「はい」と笑う田中さん。こういうひょうきんでお茶目なところも好き。
(3)番組では田中さんの「野球愛」にスポットがあてられていた
この番組を見るまで、田中さんがこんなに野球好きだったなんて知らなかった。クリスタルキングのメンバーだった当時、「クリスタルキング球団」を設立。メンバーの全員(7人)が球団の選手だったという。
メンバー全員が選手だったと聴いて「野球が嫌いな人もいたでしょ」という若林に「バンドは民主主義ですから」と返す田中さん。若林は笑いながら「絶対タナカさんの独裁でしょ」と言っていたが、こんな場面見たら、またムッシュ吉崎がかりかりしそうだなぁ、と思いながら見ていた。
けど、とにかく野球が生活の軸だったようだ。これはテレビのための構成なのかもしれないけれど、確実に田中さんのある側面なのだろう。
田中さんは「野球の為に歌っている」と豪語していた。すごい。冗談でもそう言える田中さん、素敵。
(4)クリスタルキング脱退後の田中さん
いよいよ話しはクリスタルキングの脱退後に及ぶ。田中さんのクリスタルキング脱退を「バンドあるある」で片づけてしまうのが、この番組の良い所だ。
田中さんは「もう二度と歌なんかやるか!」と思いながら、
野球がやりたくて福岡へ帰ったとのこと。ちなみに、このときのボードフリップに「大都会東京から中都会福岡へ」とあったが、もともと「大都会」は福岡市をモデルに歌われたものだということは、ファンなら皆が知っていることだ。
歌なんか二度とやるか!と福岡へ戻った田中さん。けど、
3日も持たなかったんだって。
ということでホストクラブのステージで歌う仕事に従事することに。クリスタルキングというプロのロックバンドから、ホストクラブのステージ。これだけでも、結構な落ちぶれっぷりだが、やっぱり当時の田中さんは自身の境遇を「情けない」と思い、酒におぼれる日々が続いたのだという。
ただ、ある女性のお客から、酒に溺れている姿を「みっともなか!」と怒られて、はっとするのだという。はっとした田中さんは、
大好きな野球に精を出したのだとか。田中さん!笑
(5)声を失ってからのこと
ついに話は声を失ったときのことに。田中さんが草野球で、ボールが喉にあたって声を失った・・・という話はあまりにも有名だけれど、そのときの試合を番組が人形劇にして再現していた。
田中さんが所属していたのは「スタッフ」という草野球球団。そのときの対戦相手はライバル「サウス」。
「サウス」のバッターが打ったボールは三塁手前でイレギュラーバウンドし、田中さんの喉を急襲。なんと、田中さんはこのとき失神してしまったのだという。そして、声も出なくなったのだとか。けれども、結果的に田中さんは「明日にゃ出るだろ」という気持ちで、3か月ほど過ごし、異変を感じて病院にいったのだという。
こうして、ようやく田中さんは自分が高音を失ったことに気が付くのであった。とは言え、病院に行っても異常は見つからず。こうして、田中さんは声を取り戻そうともがき苦しみ始めるのだった。
私は以前、大学の先輩にクリスタルキングファンの方がいて、その先輩と酒を飲みながら、どうして田中さんは喉に異常が無いのに高音がでなくなったのだろう?と何度も議論していたことがある。結局、答えは出なかったけどね。それにしても、異常が無いって、なんだか、すごい。
かくして声も出なくなり、野球も打球を食らったトラウマで出来なくなっていた田中さんは、一心不乱にゴルフの練習をするが、練習のしすぎでアバラを三本骨折してしまったのだとか。
若林が「タカナさん、ただのヤバイ人だ!」と笑っていた。
・・・けど、声を失ったうえに、大好きな野球もトラウマで・・・というのは、なんだか可哀想だと思った。
とはいっても、トラウマになったことで、野球が出来なくなったのではなく、内野が守れなくなっただけで、外野なら大丈夫らしい。
まぁ、そんなこんなで、声は出ないし体はぼろぼろ。ホストクラブの店長から「商品価値がない」と言われクビになってしまったのだとか。そうした中で、田中さんは当時の自分のことを振り返って「自暴自棄だった」とつぶやいた。
福岡では通りがかる人に体当たりしてケンカをふっかける毎日になっていたのだという。
弘中アナにも「堕ちるとこまで堕ちた」と表現されてしまった田中さん。そんなすさんだ毎日を送る中で、歌をやめようと思い始めたのだという。そんな折、ある日公園で休んでいると、たまたま元クリスタルキングのドラム担当(ということは・・・誰だ?)とばったり会ったのだという。
そこで「とにかく歌え、俺と一緒にバンドやろう」と誘われて、なんとか思いとどまったのだとか。いくら田中さんとは言っても、声が出なくなってしまったら、やっぱりショックだし、非常に深い苦悩や葛藤があったということが、エピソードの断片からうかがい知ることができる。そりゃ、自暴自棄になるよ。むしろ、よくぞ・・・。
(6)高音が出なくっても
こうして高音が出なくても、ありのままの自分を磨くことで音楽を続けていくことを決意した田中さんは、ミュージシャンとして新たなスタートを切ることに。
ここに書かれているウルトラマンガイアの主題歌も、仮面ライダークウガの主題歌も、田中さんのソロ曲だけれど、すごいかっこよかった。
そういえば「今夜も築地テラスで」にて田中さんがロック(音楽)について語っていたが、大切なことは高い音が出るか出ないかとかではないらしい。なんと「俺そのものがロックやねん」とのこと。「俺が演歌を歌えば、演歌もロック」。要するに、ロックな田中さんが歌っている曲は、昔のハイトーンの楽曲もロックだし、現在のハスキーボイスで歌い上げる音楽もロックなのだ。
田中さんが前向きに立ち直ったことは知っていたけれども、酒に溺れ、ケンカ三昧の日々を過ごし、自暴自棄になり、スピリチュアルな分野にもすがり・・・そこまでもがき苦しんでいたなんてことは知らなかった。田中さんは明るく言っていたけれども、壮絶だ。そんな背景があると少しでも垣間見えると、尚のこと一層、今の田中さんの明るい姿が、より輝いて見える。
番組の最後で、田中さんは若林から「人生の生き方もイレギュラーバウンドな人」というラベリングされた。
想像を絶する悲しいことや悔しいことが、きっとこれからの人生、私に襲い掛かってくるだろう。そんなとき、私は(不可能かもしれないけれども)少しでも田中さんのようでありたいと思う。「俺はロック」。その言葉の裏にある、人生の奥ゆかしさ。その深さを知ることで、どこか孤独といった側面もある人生を過ごすにあたって、ちょっぴり心強かったりするのであった。
それであ、ばいちゃ☆
クリスタルキングの昔からのファンではなく、マー坊の天使の声に最近やられてしまったものです。誰かとこの想いを共有したくてこちらに流れ着きました。
激レアさん、私も見ました。野球をやるために歌ってた、って言っちゃうほど野球を愛してたんですね。それにしてもバットを握って体をひねってる↑のマー坊の写真、テレビで見た時は思わずため息が・・・カッコイイ〜♡
マー坊はトークがとっても面白いので、これからももっとテレビ露出が増えるといいなぁと思います。歌番組、今は少ないですが歌う姿ももっともっと見たいですよね。