愛知県歯科医師会館の「歯の博物館」に行ってきたよ(3)戦時中のレントゲン
この記事は「愛知県歯科医師会館の「歯の博物館」に行ってきたよ(2)明治時代のユニット」の続きだよ!
本当にここには色んな物が展示されている。
ストレートバーのセット。
戦前の歯磨き粉と歯ブラシ。
咬合器には英語で「アルフレッド・ギージ―」と刻まれていた。ギージ―といえば咬合小面学説。国試でもポイントのひとつ。
そして「膿漏スケーラー」。超音波スケーラーがない時代はこれで歯石除去を行っていたのだろうか。
歯槽膿漏という言葉が歯周病学の分野から無くなって久しいが、この「膿漏」のところに歴史を感じてしまう。
足踏み式エンジンは修羅大の百周年展示にもあったな。
どうも現在のものとはバーの規格が違いそう・・・。
さて、前記事にて紹介したアメリカ製の壁かけユニットの横に、これまた異様な存在感を放つ展示物があった。
なんだこの土偶みたいなの。
土偶。
説明書きを読んでみると・・・なんとこれは、デンタルエックス線写真の装置であった。昭和14年製造の東洋医療化学研究所製「トウデックス」レントゲン装置とのこと。もう、物々しいったらありゃしない。まるで兵器のような風情だ。ちなみに東洋医療化学研究所とググってみても、何にも出てこなかった。前の記事の「帝国歯科器材」といい、この時代の歯科関係のものは検索しても出てこないことが多い。
こんなん向けられたら怖くてちびっちゃうよ。
メーターもダイヤルも物々しくて素敵。どれがなんのスイッチなのか、まったくわからないけど。撮影機でこんな装置なら、現像機とかもすごそう・・・。
いやぁ、やっぱり歯科の世界もテクノロジーの発展が目覚ましいんだなぁ。
それでは、ばいちゃ☆(つづく!)