俺はタクランケ!(歯学院生の日常)

ハロー、ハロー聞こえますか?
こちら太陽系第三惑星地球・・・。
あなたの世界とちょっとよく似たこっちの世界。
そっちがこっちで、こっちがそっちのパラレルワールド。
平行と交錯、現実と虚構。
ここは、それらの混沌から滴り落ちた、雨粒のようなブログ。
そちらの地球のお天気はいかがですか?

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2017.07.09 Sunday

ふしぎな青年

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     ぼくがタービンを握れば・・・あら不思議!

    「時間よとまれ!」

     なんと!時間がぴたりと止ま・・・らない。

     

     私が止めているのは診療の進行。

     次々と積み上げられていくカルテ。「まだかな?」と言いたげな院長の視線が背中に突き刺さる。まるで時間が止まっているかのような皮膚感覚なのだけれど、時計を見ると知らない間に何十分も何時間も経過している。キーン。

     

     どうも、ふしぎな青年・サディタンだ。今日は日曜バイトで精進歯科へ出向いていた。

     院長はとても優しい。スタッフの皆さんもすごい親切。医院の雰囲気もすごく良い。この素敵なサイクルを私が一刀両断している。でも院長は怒らない。スタッフさんも怒らない。逆に、実は静かにはらわたが煮えくり返っているいるんじゃないかと不安になるくらい優しい。私はいつも「院長、スタッフさん、ごめんなさい!」と申し訳なさを胸いっぱいに抱いて診療室に立っている。あまりにも自分自身が役に立っていなさすぎてゲロを吐いてしまいそうだった。

     

     手も遅いし、下手。最悪だ。以前読んだ漫画(「医龍」だったかな?)に「腕の悪い外科医は、その存在自体が犯罪」といった感じのセリフがあった。歯科も領域としては外科だ。よって、私は今、存在が犯罪なのである。

     

     手を洗ったとき、ふと鏡に映った自分の顔が目に入った。

    「あ、充血している」

     左目の目尻が真っ赤になっていた。毛細血管が一本一本、見事なまでに浮かび上がっている。どんだけ目を見開き続けていたというのだろう。目が血走った犯罪者、これはやばい。

     

     「時間よ止まれ!」

     

     何度思ったことがあるだろうか。だが、どんなに強く願ったところで時間は止まらないわけで。早く犯罪者でなくなるためには、経験値を積んで、しっかりと迅速にかつ的確に手を動かせるようにならなくては・・・。

     

     己の無力感に苛まれる毎日を過ごしている。卒後2年目ってこんな感じなんだろうか。研修の一年間で、実はもっと頑張れたんじゃないかと過去の自分を責めてみたりすることもある。後ろを見ている暇なんてないんだけれど。とにかく、頑張るしかないか。

     

     それでは、ばいちゃ☆

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    2017.07.23 Sunday

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