俺はタクランケ!(歯学院生の日常)

ハロー、ハロー聞こえますか?
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あなたの世界とちょっとよく似たこっちの世界。
そっちがこっちで、こっちがそっちのパラレルワールド。
平行と交錯、現実と虚構。
ここは、それらの混沌から滴り落ちた、雨粒のようなブログ。
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2017.06.19 Monday

TeamSAM主催DT旗手勝浩特別講演会を聴いて

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     昨日受講した、TeamSAM主催のDT旗手勝浩特別講演会について書いて行きたい。

     TeamSAMは、以前熊本震災チャリティー講演会に出席したことがあるが、いつも面白そうなテーマで講演会を企画されているという印象だ。

    【関連記事】熊本地震チャリティー講演会に参加してきたよ!

     昨日の講演会は「歯科業界改革の会」代表でもある歯科技工士の旗手さんが講師で、現在社会問題にもなっている歯科技工士不足ならびに減少という課題を皮切りに、歯科業界にどのような課題があり、それをどのようにアクションを起こしていくのか?ということについての話しで、2時間にも及ぶアツイ講演だった。

     

     技工学校の減少および技工学校への入学志願者の減少、そのうえ技工士の高齢化。さらに数年後(旗手さんは5年程度と予測されていた)団塊の世代がリタイアしたときに待ち受ける深刻な歯科技工士不足。そこに居り挟まってくるCAD/CAMなどのテクノロジーの波。この一連の歯科業界に立ち込める歯科技工士の問題は、非常に有名な話・・・と私は思っていたが、世間一般ではそうでもないようだ。

     

     旗手さん曰く、世間一般では歯科技工士という職業の認知度が低く、「歯科技工士不足」という話を取り上げても、「そもそも歯科技工士って何?」という反応なのだという。まずは歯科技工士の職業の知名度を向上させていかなくてはならないと、論旨を展開されていた。

     

     歯科技工士にまつわる社会問題については、何度か当ブログでも取り上げている。

    【関連記事】雪大病院の技工部研修で、歯科と歯科技工士の将来を考える!

     学生時代もたびたび講義の合間で取り上げられていたため、それなりに認知度の高い社会問題なのだと思っていた。大学六年間とドクターになってから二年、計8年で私もすっかり業界の人間になってしまって、感覚が一般世間からかけ離れてしまっているようだ。

     

     確かに、この日、その意識の差異を感じる出来事があった。旗手さんの講演の前に開催されたミニレクチャーで、歯周病と全身疾患に関しての講習があったのだが、その関係性について私たち歯科医師があまりにも当たり前だと思っていることが、全然知られていなかったのである。この講演会の参加者の内訳は、歯科医師が十数人程度で、あとは歯科技工士と会場を貸し出していてる製薬会社の社員の人たちだったのだが、歯科医師でない人たちが講師にあてられたときに「知らない」と言っていたので、ちょっとびっくりしてしまった。個人的にはその意識の差を埋めていかなくてはいけないのかもしれない。

     旗手さんは「歯科業界革命」の旗の元、技工学校に出向いて講義をして歯科技工士の魅力を語るなどして後進の育成に尽力し、歯科医師をはじめとしたコデンタルスタッフとの問題認識の共有、そして国民への歯科技工士ならびに歯科業界への認知度の向上を目指しているのだという。「時間が無い、とにかく行動を起こすことが大事」と言う旗手さんの声には熱気がこもっていた。

     具体的な旗手さんの取り組みなどもいくつも紹介された。

     

     さて、私はこの講演を聴いて、自分なりに色々と考えた。考えた・・・というか、いままでもずっと考えていたけれども、この日の講演を聴いて、より一層考えを深めた(もしくは固めた)ことを書いておきたいと思う。

     やはりこの歯科技工士の問題ひいては歯科業界に根差す様々な問題は、勉強すればするほどその根の深さを思い知らされるような気持ちにさせられる。積み重なった問題を解決するために必要なことは、やはりその問題がどうして起こっているのかを遡って探るということだろう。

     こういう状態が今だけのものなのか、どのような連続性の中で生じているものなのか、似たようなことが昔も起こっているのかどうか・・・それらを知るということは、歴史を学ぶということなんじゃないだろうか。物事の変革を行うときは、そのためには時間軸の概念も含めた大局観が必要なのだろうと思う。

     

     有名な歴史家アーノルド・J・トインビーの唱えた「民族滅亡の三条件」を以下に引用したい。

    1.理想(夢)を忘れた民族
    2.すべての価値を利でとらえ、心の価値を見失った民族
    3.自国の歴史を忘れた民族

     「民族」を「歯科業界」に置き換えても当てはまる部分が多分にあるように思える。

     

     私達、歯科医師をはじめとする歯科医療人は理想を忘れていないか?目先の利益に捕われていないか?歴史を忘れていないか?

     

     

     

     半人前の私にできること、しなければいけないこと、それは・・・プロフェッショナルとしての歯科医師に一日でも早くなるということ。とにかく、まずは一日一日を頑張っていくしかないだろうと思う。頑張りながら、局面を俯瞰してとらえていきたい。

     

     帰りは父と昼食を取った。

     こうした講習会の後のアツイ語らいもまた楽しからずや。自分の意見をぶつけてみたり、父の意見を聴いてみたり。親子で同じ勉強会に出ると、こういった楽しみ方もあるということが、最近わかってきた。

     

     それでは、ばいちゃ☆

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