俺はタクランケ!(歯学院生の日常)

ハロー、ハロー聞こえますか?
こちら太陽系第三惑星地球・・・。
あなたの世界とちょっとよく似たこっちの世界。
そっちがこっちで、こっちがそっちのパラレルワールド。
平行と交錯、現実と虚構。
ここは、それらの混沌から滴り落ちた、雨粒のようなブログ。
そちらの地球のお天気はいかがですか?

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2017.03.25 Saturday

さようなら、クラッチ

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     1補綴の同期クラッチが・・・故郷へ帰ると言った。

     

     か、帰る!未来の世界へ?

     

     ・・・未来の世界じゃなくて、故郷・関西へだけど。

     

     

     

     ということで、今日は新千歳空港まで彼の門出を見送った。

     

     クラッチ・・・。

     

     この1年間、クラッチとは1補綴という船に共に乗り込んだ一蓮托生の仲間であった。時には悩みを打ち明けて相談したり、喜びを共有したり、愚痴を聴いてもらったり・・・。振り返ってみると、クラッチとは沢山の思い出があるし、とても助けてもらったな。

     私がまだ雪大に来て間もない頃。修羅大と何もかも違う環境に戸惑っていた私は、クラッチをとても頼りにしていた。初めて雪大病院の歯科外来に出陣した日、最初に雪大での基本セットの準備の仕方をクラッチに聞いたことを今でもよく覚えている。

     

     また、他科研修で他の診療科へ出向くときも、何かとクラッチが一緒だったような気がする。そこで私は「××先生ってどんな人?」「〇〇科の雰囲気ってどんな感じ?」と、何かにつけてクラッチに聞いていたが、クラッチは非常にフラットな情報を私に与えてくれた。

     さらには口腔外科回りのとき、誰一人知っている先生がいないという緊張する状況で、優しい先生数人にクラッチは「1補綴のサディを、僕の同期なんでよろしく」と私のことを紹介してくれたりもした。その要領で、登院実習に来る学生ともクラッチをきっかけで仲良くなることができたなんてこともあった。こうして人間関係の輪を広げていってくれるクラッチの存在は本当に心強かった。

     それを励みというか、きっかけにして、自分自身でも積極的に交流を持つようにしていった。

     

     ぼくだけの力で、雪大に馴染まないと……。

     クラッチが安心して……、

     帰れないんだ!

     

     かくして、クラッチの助けを借りながら、自分でもそれなりに頑張って、知り合いの学生や先生が出来て、研修も段々と円滑に進められるようになっていった。気がつけば、雪大の外来を変に緊張せずに歩くことができるようになっていた。

     

     

     

     ということで、クラッチ見送り隊は雪大付近のコンビニに集合した。クラッチは雪大歯学部のバレーボール部と仲が良かったということで、バレーボール部も大集合していた。

     クラッチをきっかけに仲良くなった後輩も来ていた。

     

     研修同期たちが出してくれた車に乗り込んで私たちは一路、新千歳空港へむかった。私の隣にはクラッチが座った。クラッチとは別段、思い出を語り合ったりすることもなく、普通に昨日あったことの話しや「昼飯どうする?」といった超近未来的な話ばかりしていた。なんだか、そんな感じでいつも通りに普通にしていた方が良いと思ったし、あえて思い出をいちいち振り返るのは違うと思った。思い出は再会したときに話せばよいのだ。

     クラッチは車内の後輩や同期を写真におさめていた。私もしっかりおさめられた。

     

     空港はとても混んでいて、駐車場に入るだけでも長蛇の列だった。そこで、おそ松が教えてくれたロングタームという、ちょっと離れたところにある空港の駐車場に停めて、シャトルバスで移動することに。どこもかしこも人、人、人。こんなに混んでいる新千歳空港は初めて見たような気がするが、年度末、そういう時期なんだろう。

     空港にて研修同期でランチ。

     正直、みんなでわいわい昼食を取るのが日常的にあたりまえのこと過ぎて、全然別れの実感がわいてこなかった。

     

     なんなら今日来た研修医みんなで記念撮影をしたときでさえ、なんだかクラッチも一緒にまた札幌へ帰るような気がしていた。

     けれども、クラッチが保安検査場に近づくに伴って、じわじわと実感がわいてきた。

     別れは悲しい。けれど、やっぱり男は故郷が良い。その気持ちは痛いほどよくわかるつもりだ。だが、旅立つ男の気持ちが辛いということは知っていたが、こんなに送り出す側が寂しいとは知らなかった。

     「一緒に写真撮ろう」と言いたかったけれど、なんとなく照れくさくて言えなかった。何なら、狭い業界だ、どこかでまたすぐ会えそうな気もしていたからヨシとしよう・・・と言い聞かせるように思った。

     クラッチは笑顔で保安検査場を通過した。どんどんクラッチの姿が小さくなっていった。私は思わず両手を大きく広げて「クラッチー!達者でなぁー!」と叫んでしまった。別れと言うのはあっという間である。

     

     乗ってきた車に戻るまでの道、車に乗ってから・・・「あれ、クラッチは?そうか、帰っちゃったんだもんね」と誰かがうっかり口にしていた。すぐに切り替えるのは無理だよ。わたしだって毎週火曜日、クラッチには「今日、医局会だよ」と教えるのが私のルーティンだったのに・・・来週の火曜日はもうクラッチはいないから、言う必要もないし言う相手もいないのか・・・と急に細かいところをきっかけに、どんどんと寂しくなっていった。

     

     クラッチ、

     きみが帰ったら研修医控室ががらんとしちゃったよ。

     でも・・・、

     

     

     

     来年度からはそれぞれの場所で、がんばろう!

     

     クラッチが帰ってきたら「帰ってきたクラッチ」という記事でも書こうかな! 

     それでは、ばいちゃ☆

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