2014.08.23 Saturday
【映画】南京!南京!
謎!ラストで皇軍、阿波踊り!
題名:南京!南京!(英題:City of Life and Death)
監督:陸川
撮影:曹郁
配給:中国電影集団公司
公開:2009年4月22日
製作国:中国(モノクロ)
本作は、前作「南京!」の続編にあたり
前作の20万人を超える
30万人の南京市民が虐殺される
「南京!シリーズ」は三國無双的人気を誇り
年に一本製作され、虐殺される市民の数も
10万ずつ加算され迫力を増し続けている
今年、2014年では
「南京!南京!南京!南京!南京!南京!南京!」が製作され
虐殺される市民も80万に設定される
来年は「南京!南京!南京!南京!南京!南京!南京!南京!」で
90万市民が虐殺される脚本がもう出来上がっているという
…というのはウソで、この「南京!南京!」は
単発の映画でシリーズものではない(笑)
多分、大切なことだから二回言ったんだろうね
はいはい
南京事件を題材にした映画だって聴いていたから
すごい身構えて見ていたけれど
もう、くだらなすぎて脱力してしまった
出来栄えとしては、正直
「黒い太陽731」とあまり変わらないと思う
それくらいテキトーだ
モノクロだから様になってるけど
これがカラーだったら、もっとすごかったと思う
こういう中国映画を見ると「鬼が来た!」の
クオリティーの高さに改めて驚かされる
日本軍を描いた中国映画は
万遍なくB級糞映画ばかりだけど
「鬼が来た!」だけはおすすめ
もう、この記事を読むよりも
「鬼が来た!」を見た方が
あなたの人生にとって有益かもしれない
もし、この映画を教材に使って
「南京事件の真相はかうだ!」とでも語りだそうもんなら
私までお馬鹿さんの仲間だと思われそうだから
ここでは歴史学的なことは極力語らないでおく
万が一、この映画を見て
「嗚呼!やはり南京虐殺はあったんだ!」
「日本は中国の人たちになんてひどいことを!」
とか、真剣に思う人がいるならば
それはそうとう、頭の中お花畑
脳内に除草剤でもまいといた方がいいよ
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さてさて…
「南京!南京!」
一応、南京事件を日本軍側から描いている
ということになっているけど
色々と惜しい
まず、出演している日本人が
全部、ひょろひょろの瓜みたいな顔をしている
顎の弱そうな顔と貧相な体
まさに青瓢箪、そんなキャスティング
…まぁ、反日映画だから、あえてかもしれない
しかも、セリフが中国語の文章を
和訳しましたよ〜と言わんばかりの
不自然な固いセリフばかり
さらに、それが微妙にかみ合ってないから
会話のシーンも不自然
ことさら変というわけじゃないんだけど
微妙に何か違う…そんな感じ
もしかしたら、関西の人が
関西以外の人が使う関西弁を
「エセだ」と言うときの気持ちに近いのかもしれない
間違っていないんだけど、正解ではない感じだ
そのうえ、前後の文脈やシーンに関係なく
「生きることは難しい」とか
突然名言を吐いたり
「おぉ〜!」と情緒不安定に叫びだしたり
してしまうところから
実は、本作の裏設定として
皇軍将兵は中二病に罹患しているとみて間違いない
他にも、上官の方が先に敬礼しちゃう、とか
なぜか軍隊なのに階級の上下関係なく
名前を「さん」付けで呼び合うとか
なかなかどうして娑婆っ気が抜けていない様子
セリフの言い方とかも
どうも、平成オーラが漂っていて違和感
そうそう、そもそも
日本人キャストの演技が下手
セリフのせいもあるかもしれないけど
声の出し方がぺらっぺら
中国人キャストの演技はくさいけど迫真
…んまぁ、どっちもどっちだが
ラストシーンの
皇軍全員そろって阿波踊りには
腰を抜かした
しかし、よく見てみると
全編通して、ところどころに
踊りの練習風景が挟み込まれていたり
「式典の準備はしたか?
オマエ、踊り下手なんだから練習しとけよ」とかいう
セリフが挟み込まれていたり
地味に伏線がはられていたことに
むしろ感心した
とは言え、敵地を占領した喜びを
阿波踊りで表現した部隊なんて
聞いたことないよ
構想4年以上
膨大な数の日本軍将兵の手記を読み
日本で入手した写真集を2000冊以上
を参考にして、これ…
脱帽ですorz
どこに、どう、阿波踊りをしたと書いてあったのか
是非とも教えていただきたいものですなぁ(威嚇)
まぁ、そもそも
中国帰りの復員兵は中国共産党の
洗脳教育受けている人が多いから
そういう人の手記はエビデンス低いし
南京事件の証拠写真は
未だかつて一枚もちゃんと
根拠をもって南京事件の証拠として立証されていないから
何年かけても、何をどれだけ読んでも
何も変わらなかっただろうと思うけどね
最後は、主人公の角川さん
中国人の便衣兵に情がうつったようで
こっそり逃がしてやり
なぜか自殺して終わり
それを視聴者よりもいち早く察した部下が
突然、大声で「角川ざぁんっ!」と叫ぶが
あまりにも唐突過ぎて
「突然叫んで気持ち悪っ」と思った
ああ、あれは部下なりに上官を慮っての
感情の高ぶりだったのねん
と、気が付くのは角川さんが自決したとき
日本の戦争映画にありがちな御涙頂戴シーンを
中国人が頑張って作ろうとして失敗した例だろう
どうして情がうつったのか?
そして、なぜ自殺したのか?
まったくわからないまま
フィナーレ
映像効果が稚拙すぎて
感情移入できないどころか、何も伝わってこない
足りない部分は
自らの余りあるイマジネーションで
補っていくしかない
正直、「突然自殺して気持ち悪っ」と思った
だって、場面の展開に必然性が無いんだもん
それはここだけの話しじゃないけれども
なぜ主人公・角川さんは自殺したのか?
南京事件での
自分たち皇軍将兵の残虐非道なる振る舞いに
絶望し反省したから?
地獄のような南京の惨状に悲観し
苦しみ惑う中国人が可愛そうになったから?
それとも、好きだった娼婦が死んだからか?
…答えは、こうだ…
イヤァオ!
真面目に見るだけ、バカ見るぜ
ばいちゃ☆
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