俺はタクランケ!X

ハロー、ハロー聞こえますか?
こちら太陽系第三惑星地球・・・。
あなたの世界とちょっとよく似たこっちの世界。
そっちがこっちで、こっちがそっちのパラレルワールド。
平行と交錯、現実と虚構。
ここは、それらの混沌から滴り落ちた、雨粒のようなブログ。
そちらの地球のお天気はいかがですか?

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2019.05.09 Thursday

バンプの「天体観測」みたいな話

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     私が所属する雪大1補綴は個性豊かな先生たちがたくさんいる。

     

     教授。

     

     師匠、乱馬先生。

     

     研究の指導教官、H先生、などなど・・・。

     

     でも、1補綴にはまだまだ紹介しきれていないたくさんの先生がいる。

     そんな中で、今日はとある先生との会話の中で感じた、学校検診の限界というものについて言及していきたい。

     

     そのとある先生というのは、このブログではハムウ女史としておこう。

     この間、検診にいった学校に、たまたまハムウ女史のお子さんがいたのである。

     

     一緒に検診に行ったハムウ女史の弟子だったターボ君が

    「あ、この学校、ハムウ先生のお子さんいらっしゃいますよ」

    と教えてくれた。

     

     「えー、じゃあ、お子さんの検診することになっちゃうかも、誰があたるかな〜」

     なんて話していたら、私の目の前に、ハムウ女史にそっくりな子がやって来た。

     その学校では、検診を受ける生徒はジャージを着ており、そこには名前が刺繍されていたのだが、もしやと思ってその名前を見ると、そこには「ハムウ」とあった。

     

     私は心の中で、

    「ハムウ女史のお子さんだ!間違いない!」

    と思った。

     

     ・・・思ったけど、まるで思っていないようなそぶりで、ペンライトを片手に口の中を見た。

     さすがは歯科医師の子供、全然虫歯や治療の痕跡すらない・・・。私は「斜線!(異常なし)」と筆記者につたえて、「大丈夫ですよ」と検診を終えた。

     

     それから数日後、私はハムウ女史に

    「この間、学校検診でお子さんをみましたよ」

    と言った。

     

     すると、

    「あら〜そうでしたか〜」

    とハムウ女史。

     

    「うちの子、いっぱい虫歯あったんですよ〜」

     

    「でも、『ひとつも見つからなかった』って言ってましたよ〜」

     

    「お母さんの充填がうまいのよ〜って言ったんですよ〜」

     

    「誰がみたんですかね〜」

     

    「すみません、ぼくです」

     

    「え。」

     

     どうやら、ここでやり取りに若干の齟齬が生じてしまったようだ。

     私は「お子さんの口の中を診た」という意味で言ったのだけれど、先生は検診先の「学校で姿を見かけた」という意味で「お子さんを見た」と受け取ったようだった。

     そして、お子さんはかつて虫歯が何個かあり、それを青沼先生が治療していたのだという。

     

    「全然、治療の後がわからなかったです」

     

    「いえいえ、なんかごめんなさい」

     

     いやぁ、学校検診はさ、スクリーニングとか言うけどさ、環境が悪くて口の中が見えにくいとは言うけどさ・・・、それでもある程度は見えていると思っていたのに・・・。

    全然見えてなかったー!!

     

     結構ショックだったなぁ。

     

     

     

     それは自分の実力の無さなのか、学校検診の環境が口の中を診るにあたってどうしても良いとはいえないからなのか、それともハムウ女史の充填が綺麗だったのか。はたまた全部か。

     

     別にこれまでも手を抜いていたわけではない。もちろん真剣だった。でも、もっとしっかり見ないと。そして、本当に不安だったら、歯科医院の受診を力強くおススメする。

     ま、そういうわけで、見えないものを見ようとしたお話だった。

     

     

     

     それでは、ばいちゃ☆

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