【Straumann】「インプラント治療導入のスターターセミナー」に参加して(1日目)
今日・明日の二日間で実施される「インプラント治療導入のスターターセミナー」に参加してきた。
これに参加するために日曜バイトの精進歯科も先輩に代わってもらった。
実習付きのセミナーで、2日間、内容盛り沢山の内容だった。今日はプランニングセミナーということで「coDiagnostiX」というソフトを使いながら診断と、治療計画の立案をするという内容であった。
まず最初に、どうしてストローマンインプラントなのか?という話を、ストローマン社の歴史を振り返りながらの説明を受け、世界には色んな種類のインプラントがあるとしながら、ストローマンのインプラントにはどんな種類があって、どのような場合にどんなものを使うのかを体系的に説明してもらった。
私はいままで、色んな種類のインプラントがあって、どういう場合に何を選択していいものか、まったく皆目見当もついていなかったために、非常に勉強になった。そういうのは聴けそうでなかなか聴けない話しである。
セミナーは定員8人という少人数。会場に入ると「席は自由です」と促されたので、無造作に一番前の席に座ったのだが、どうやら席ごとに違う症例の資料が置かれているようだった。
今日はそれぞれがそれぞれの症例の診断と治療計画を立てるという実習であった。
私は左上5番欠損の症例だった。
別の人たちは右上だったり、下顎だったり、色々だった。
講師の先生が私に「上顎のインプラントで気を付けなければいけないことは、まず、なんですか?」と聴いた。私は振り絞った声で「上顎洞ですか?」と返した。先生は「そうだね、じゃあ、上顎洞までの距離が何ミリだったら埋入できると言われているかわかりますか?」と聞かれ、私は頭の中で(10mmだったかな・・・)と一瞬考え込むと、「インプラント経験はありますか?」と聞かれた。
私は「ほとんどありません」と言った。
「ほとんど」というのは、雪大病院ではインプラントセンターが総括しつつ、埋入手術などは口腔外科、補綴装置は補綴科、歯周病は保存科と専門科ごとに仕事が分担されている。だから、埋入経験はないながらも、補綴担当としてインプラント治療には携わったことがありますよ、というニュアンスだった。
先生は「なるほど」と言うと、すごく丁寧に色々なことを教えてくれた。
「如月先生の、この症例が、一番タイトで難しい症例かもしれないね。どうしてこの席座っちゃったの?と聴きたいくらいだよ」
私はこうかな?ああかな?と頭を抱えながらコンピューターの手順をメモしながら操作した。
最後は講師の先生による症例発表とフィードバック。ベテランの先生方に囲まれながら、とても充実した一日を過ごした。
「如月先生は、とにかくインプラント症例を沢山見ること。そして、お父さんとかインプラントを扱っている先生たちの色んな話しを聴くことだね。それが一番の近道だと思う。」
講師の先生からアドバイスを頂いた。奇しくも先日、バイトを休んで雪大病院のインプラントカンファレンスに出たときに、本当に今日言っていただいたことを痛感したばかりであった。「もっとインプラント症例を沢山、まずは見ることだな」と。自分のその実感が間違いではなかったんだな、という確信を得た。ただ、そうだな、私の置かれている環境はインプラント症例を気軽に沢山見れる状態とは言い切れないので、自分から積極的に見ていくようにしなくてはいけないのかもしれない。
夜は懇親会。
講師の先生を中心に、ストローマンジャパンの方、私と共にセミナーに参加したベテランの先生方に囲まれながらお酒を飲んだ。先生方はインプラント談義に花を咲かせていた。私は一生懸命その花を見ていた。
明日は埋入実習。がんばるぞ!
それでは、ばいちゃ☆