背筋をピンと!
先日、たくゆう歯科でのことである。診療が終わって、白衣から私服に着替えていたときである。不意に私の右肩がピシっといった。
「う・・・肩が!」
なんでだろう?
もともと、私は肩が弱い。小さい頃はよく脱臼していたし。大学時代も、弓道部にいたときは頻繁に肩を壊していた。ただ、そういったときは、思い当たる原因があった。例えば、ぶらさがり運動をしすぎたとか、変な形で弓を引き過ぎたとか・・・。でも、今回は特に思い当たることがなかった。
ある友人に「肩が痛い」というと「姿勢じゃない?」と言われた。
「姿勢?」
私は耳を疑った。私は姿勢には自信があったのだ。なぜならもう十年以上も合唱をやっている。合唱といえば姿勢だ。合唱人は姿勢が良い。私もよく姿勢だけは褒められてきたものだ。こんなに姿勢のいい私が、姿勢が原因で肩を悪くするわけがない。
そんな表情で聞き返した私に友人は「いまの如月、姿勢すごい悪いよ」と言った。
私は「え!」と驚いて、鏡に映った自分を見た。
鏡にはライザップのビフォーみたいな、猫背で肩をすぼめた姿勢の私がうつっていた。
海援隊の「心が風邪を引いたようで」という歌に「窓の向こうにやけに寂しい男がいるなと僕が僕をみる」「こんな悲しい顔して生きていたのか」という一節があるが、本当にそういう心地であった。イメージではアフターの方だったのだが、確かに、私はビフォーの方だった。
そういえば、最近、地下鉄の座席に座っていても、両肩が後ろにはついていなかったなんてこともあった。確かに、それはちょっと気になっていた。前かがみで座って診療をするから、どんどんと身体が丸まっていっているみたい。そういえば、猫背みたいになっている歯科医師の人って少なくないような気がする。ある種の職業病みたいなものなのだろうか。とにかく、すごい姿勢が悪くなっていた。
「合唱をやめたから筋力が落ちたんじゃないか?」
そんな指摘もあった。合唱をやっていたころは、こんな姿勢ではなかったと友人からも言われてしまった。なるほど、合唱をやめて久しいが、すっかり筋力が衰えてしまって、例えば脊柱起立筋などもすっかりぐったりしてしまっているのではないだろうか。
また、こんなに姿勢が悪く、肩の位置が前に出てしまっていては、ちゃんとした位置で関節が機能していないわけだから、すぐに壊れてしまうのも無理はない・・・のか。
ということで、早速肩甲骨のストレッチからはじめてみたわけである。
伸びろ!私の選手生命!
・・・明日からはもう少し胸を張って歩こう。
それでは、ばいちゃ☆