北海道札幌北高等学校合唱部第37回定期演奏会
気持ちが落ち着いて、時間が取れる時に書こう・・・と思っていたら年度越えちゃった。
けど、先月末に開催された高校合唱部の定演のときのことを、今更ながら書いて行きたい。
3月24日。まだ雪残る札幌はKitaraにて、今年も定演が開催された。
一年ぶりだ。
今では、この高校合唱部の定演だけが、私と合唱の唯一の接点になってしまっている。この日ばかりは、道内はもちろん、全国各地からOBが大集合するので、それもまた楽しみだったりするのだ。
まずはOB現役合同ステージのリハーサルから。
今年も大勢集まった。
今年は顧問の先生が変わって初めての年だった。去年まで顧問だった我らのひらてぃは、OBとして歌い手側に並んでいた。そして新顧問の先生が選んだ楽曲が合唱組曲「深き淵より」だった。私はこの曲をまったく知らなかったのだが、古いOBの人たちには非常に思い出深い楽曲のようで「この曲だから数十年ぶりに来た」という初めて出会う方々が沢山居た。私の知らない北高合唱部の姿を垣間見ることができたような気がして、母校の奥深さを思い知った。
「深き淵より」は初めて歌った曲だったが、非常に感動した。歌いながら、目頭が熱くなってきた。特に終曲「うたを うたって あげたい」は、本当にじーんと心が震えた。そんなに私の日常はすさんでいるのか?!と逆に心配になってしまうくらい、胸に響いた。
演奏会のパンフレットに「深き淵より」に関する新顧問の先生による解説が書いてあったので、一部を下記に引用したい。
「作曲者の萩原英彦(1933年〜2001年)は、<中略>破綻のない演奏しやすい音楽が特徴で、調性感のあるいわゆる保守的作風を示す。」
なるほど、悪く言ってしまうとちょっと古いのだが、そういう合唱曲って「合唱!」って感じがして好きなんだよね。それを専門的に言うと「破綻のない調性感のある保守的作風」となるのか。なるほど、ボク、そういう作風好きデス。
ちなみに、私がこうして感動したのはリハーサルのとき。本番も感動しそうなものだったが、足が痛くって、感動どころではないという情けなさ。学生時代は何時間立って演奏していても平気だったのに・・・無念。
リハーサルの合間にOB総会。
OB会長の挨拶を聞くところによると、どうも新顧問に変わってから一年、色々と内部では変化があって、すごい大変だったのだという。きっとこれから、新しい北高合唱部になっていくんだろうな、という予感がした。
また、かつては関東支部しかなかったOB会も、今では九州支部や関西支部まで出来た。ちょっと前までは「関東支部からの報告」だったのに、今では「各支部からの報告」と言うコーナーになった。そして、まさかの「関東支部からは特になし」ということで、関西支部からのみ報告が述べられた。
さらには関西支部を立ち上げたしょーり君が東京に転勤になったのだが、関東支部には入らずに、東京で関西支部を続けているのだという。私も九州支部でありながら札幌にいるし。OB会の地方支部はもうごちゃごちゃだ。
九州支部で記念撮影。支部会員募集中!
そして、定演の度に、一緒にいてくれるしょーり君。
高校時代、一年も被ってないのに、かまってくれてありがたい。
今回参加した同期はわずか二人。
いままでで一番参加人数が少ないんじゃないか。けど、やっぱり同期で集まると、楽しい。な、M澤、ヤマタカ!
近い期の先輩と集まると、自ずと思い出話に花が咲く。
高校生の時は「俺は絶対にOBになったら定演なんて出ない」と言い張っていた先輩も、すっかり常連組に。お互い、丸くなりましたね。
札幌に帰って来て2年。帰って来た当初は、長いこと九州に居たこともあって、OB会の人間関係にもブランクがあったけれども、みんな(特に後輩たち)から多少、存在を認知されるようになってきたような気がする。一昨年よりも去年、去年よりも今年と、居心地の良さが増してきているような。もともと居心地いいんだけどね、もちろん。
打ち上げもすごい楽しかった。
時を忘れて、思い出を肴に酒を飲み交わした。
夢のようなひとときだった。この想い出を糧に、また明日から頑張れそうである。
やっぱり歌っていいね。
それでは、ばいちゃ☆