三笠3:消えそう!でも、カレー美味い!そんな三笠の街を走る!
この記事は「三笠2:三笠鉄道記念館で北海道の鉄道の歴史をお勉強!」の続きだよ。
前の記事でも書いた通り、三笠市は斜陽である。炭鉱の町として栄えた三笠は道内でも屈指の歴史を誇る。ただ、エネルギー革命により石炭の需要が落ち込むとともに、三笠も衰退していったのだという。既に人口も1万人を切り、既に消滅して山野に戻ってしまった丁番もあるのだという。
鉄道記念館を後にした私たちはドライブで市街地を走った。前情報があったせいかわからないが、確かに少し寂しげな雰囲気だった。
かつての炭鉱住宅がごっそり廃墟化してしまったようで、ひっそりと在りし日の町の姿を留めていた。
まだ住んでいる人もちらほらいるみたいだったが、ほとんどの部屋の窓にベニヤ板が打ち付けられていた。
まだやっているんだろうか。共同浴場が其処此処に散見された。
ふと池島炭鉱の団地群を思い出した。
きっと一人、また一人と人が去っていくなかで、自然と廃墟になってしまったのだろう。
このまま緑に呑まれていってしまうのだろうか。
記念館に置いてあったパンフレットを片手に私たちは昼食の場所を探した。パンフレットには三笠市のそれぞれのお店が出すカレーが紹介されていた。どうやらカレーで町おこしをしようと狙っているらしい。そういえば夕張でもカレー蕎麦を食べたな。炭鉱の町は労働者の町。労働者の食べ物は、カレーということになるんだろうか。
ということで、パンフレットにもあった「食事処 道」へ。
「道」は三笠市民会館の横にあった。お店は町の寂しげな雰囲気とは一転、常連客で大いににぎわっていた。
メニューを見ると、カツカレーの他にかつ丼やとんかつ定食もオススメとあった。どうやらトンカツが売りみたいだ。ということで、父がかつ丼、私はカツカレー、そして母はとんかつ定食を注文した。にこやかなおばちゃんが慣れた手つきで注文を取った。
馴染み深い、親しみやすいカレーだった。トンカツもとても美味しかった。労働者の味って感じ。我ながら適当な感想だな。
Facebookに投降するために写真撮影に余念のない父。親子でお互いのメニューをちょっとずつ分け合ったりもした。
母がお会計をしているときに、ふと気が付いてしまったのだけれど・・・。
食券制だったのか・・・。こういった勝手のわからないよそ者にも優しくフレキシブルに対応してくれるおばちゃんに感謝。
お腹を満たした私たちが次に向かったのは、三笠市博物館。カレーの他にも、三笠は、なんとアンモナイトで町おこしを狙っているようだった。
街のいたるところにアンモナイトのモニュメントが置かれていたのはそういうことだったのか。これは博物館を見てわかったことなんだけれど、石炭を掘るノウハウでアンモナイトの化石を掘っているのだそう。なるほど、一見結びつきがないものだけれど、技術が生きているということなのだな。
カレーとアンモナイトのせいで忘れていたけれど、やっぱり三笠の町・・・。
メインストリートも廃屋だらけだった。
また市街地を離れると、炭鉱の廃墟や遺構なども多く残されているのだという。ただ、今回は炭鉱廃墟群の散策は断念。きっとその散策で一日は潰れてしまうだろうから。今回は鉄道記念館が目的だったもんでね。けれども機を改めて探検したいものだ。
そんな中で私たちは鉄道記念館のチケットと抱き合わせで購入した博物館には行かないわけにはいかなかった。かくして、私たちはメインストリートを走り抜けて、博物館を目指したのだった。
それでは、ばいちゃ☆(つづく!)