俺はタクランケ!(歯学院生の日常)

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2018.08.15 Wednesday

シリーズ激動の昭和 あの戦争は何だったのか 日米開戦と東條英機

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    野村萬斎は何をやっても野村萬斎

    題名:シリーズ激動の昭和 あの戦争は何だったのか 日米開戦と東條英機

    放送日時:2008年12月24日18:55 - 23:32(277分)

    制作局:TBS

    演出:鴨下信一

    原作:保阪正康

    脚本:池端俊策

    プロデューサー:八木康夫、堤慶太、那須田淳

     

     

     

     終戦記念日ということで、この間見た戦争ドラマのことでも書いて行こうかと思う。

     今回見たのは2008年にTBSで放送された「あの戦争は何だったのか 日米開戦と東条英機」だ。これはTBSの「激動の昭和シリーズ」の二作目ということで、前半がドキュメンタリー、後半がドラマという二部構成になっていた。今回私が見たのは、もっぱら後半のドラマの部分だけであるが、前半がそうだったせいか、比較的ドキュメンタリータッチな出来上がりになっていた。

     

     内容としては、東条英機が内閣総理大臣になるまでの経緯と、それから日米が開戦に至るまでの会議の様子をじりじりと丁寧に描いていた。私は「日本のいちばん長い日」が大好きなのだが、あれは終戦を決める会議。本作品は、そのテイストで開戦を決める会議をドラマにしているといった感じだった。ただ、開戦に踏み切るという結末がわかっていても、それぞれの思惑が交錯するなか「戦争、するな、するな!」と思わず念じてしまうような息をのむ展開の連続だった。変な戦争ドラマが多い昨今、なかなか堅実な作りだったんじゃないかな・・・新聞記者役の高橋克典以外。

     

     このドラマは基本的に歴史学者の徳富蘇峰の回想シーンとして展開する。その徳富蘇峰にインタビューをしているのが「戦争の真実を知りたい」と取材をすすめる高橋克典だったのである。

     徳富蘇峰演じる西田敏行も、東条英機役のビートたけしも、どれもこれも見事なまでのはまり役で、ドラマというよりも映画といった風情を醸し出している中で、この高橋だけが一人だけ群を抜いて安いドラマの空気を発散していた。

     「マスコミにも責任がある」としながらも、徳富蘇峰の意見に対して感情をむき出しにして「責任を感じないのですか?」「あなたの言葉で人を殺しているのですよ?!」と急に食って掛かる高橋。「これからも戦争の真実を・・・」と最後までヒーロー気取りで悦に入っている感じがとても気持ち悪かった。

     徳富蘇峰は「そのときはそれが最善だと思っていた。こうなってしまったことは仕方がないこと。」といった旨のことをと言っていたが、まったくその通りで、歴史というのは不可逆的なもので、そこにIFというのはありえない。もしよからぬことがあれば、反省して原因を洗い出して、次に生かしていくためにあるのが歴史学である。それを自分の責任を棚に上げて、声を荒げている高橋の演技は、台本がそうだったから仕方がないのかもしれないけれども、虫唾が走るほど気持ち悪かった。そう思わせる作戦だったら、大成功だけども、そうなのかな。しかし、そういう思考回路の人が少なくないという現状もあるのだろう。誰もが大きな失敗を目の当たりにしたときには、どうしても誰かのせいにしたがるということなのだろうか。

     

     さて、先ほど配役の話しをしたけれども、このドラマの中で最もよかったシーンが、野村萬斎演じる昭和天皇が参謀総長を叱喝する場面である。

     野村萬斎は何をやっても野村萬斎。もちろんいい意味で。以前「のぼうの城」を見たときにもそう思ったけれども、本当に彼だけ、何かが違う。

     

    「なにぃ?支那の奥地が広いというのなら、太平洋はもっと広いぞぉ!戦って、絶対に勝てるかぁ!!」

     

     野村萬斎の声だけが、画面の向こうからびりびりきた。

     

     

     

     なかなか見ごたえのあるドラマだった。見て「時間の無駄だったな」と思うことはなかった。ただ、やっぱり、高橋克典は邪魔だったな。

     

     それでは、ばいちゃ☆

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