たまたま立ち寄った倶知安風土館が渋くて良かった!
ニセコ五色温泉旅館からの帰り道。
たまたま立ち寄った倶知安風土館が非常に渋くて良かったので紹介したい。
倶知安駅から車で10分弱ほどの距離。
「倶知安風土館」。その明朝体の字面と、レトロな外灯が良い感じ。
この風貌なので割と歴史のある資料館なのかと思いネットで調べてみところ、開館は2002年とのこと。もっと年季がはいっているのかと思ったが、意外と新しかった。新しいっつっても20年以上も前なんだけど。
中の展示は意外・・・と言ったら失礼だけれども充実していた。
入ってすぐの私たちを待ち構えていたのは、国内初の軽自動車でおなじみのスバル。
入館者の気配を察知したスタッフの方が奥から出てきて「展示物は好きに触ってかまいません」と笑顔で案内してくれた。
それじゃあお言葉に甘えて・・・なんとこのスバル、自由に触るどころか乗ってもOK。前後のボンネットも開けてOK。ただし、前は開けてしまうと「クセがあるので」閉めるのにコツが必要とのこと。だから、係員を呼んでとのことだった。
触ってみないとわからないスケール感。なるほど、スバルってこういう感じなんだね・・・とよもやまさんと感心した。
そこから展示室は「自然展示」と「歴史展示」の2つにエリア分けされていた。
「自然展示」からまわるとスムーズに全部見れるとのことだったので、まずはそちらから。
命をテーマにした展示が多く、子供に見せたい感じだ。
おそらく子供にターゲットを絞っているようで、展示にもスタッフの皆さんの工夫が随所に見られた。
解説も楽しく読めるようになっていて、活字が苦手な私も読むことが出来た。
フェルトアート、ちょっといたずら心が垣間見えるのがたまらない。
そして、「歴史展示」。いきなり目玉展示のゼロ戦。
羊蹄山の山頂で行われていた着氷実験で使われていたゼロ戦の残骸とのこと。
雲の中を航行する飛行機が急に操縦不能になって墜落する事例が相次いだため、その謎を探るべく海軍の依頼で中谷博士が中心となって研究が進められていたらしい。
解説を読んだうえで私の雑な理解で説明すると、雲の中で過冷却という状態で氷にならずに漂っていた水滴が、飛行機の機体に接触することによって氷になる「着氷現象」によって、エンジンやプロペラが動かなくなってしまって墜落する・・・というメカニズムらしい。
年表に「根室で霧を消す実験をした」ともあったけれど、それはどうなったのだろうか?
この中谷博士という人は人工雪の開発にも携わっていて、北大にある人工雪の記念碑は博士の功績をたたえたものであることをここで初めて知った。ゼロ戦の翼一枚で色んなことを学ぶことが出来る。
積層した超超ジュラルミン。なんだか木みたいだけれど「これは木ではありません」と注釈までついていた。
さすがにゼロ戦は触れなかったけれど、歴史展示ブースも大体のものが自由に触ることが出来た。
こんなことをしてもOK。すごいな倶知安。
展示物も色々あり、面白かった。
パソコン調子悪いから、これもらっていこうかな。
昭和の部屋を再現したブースも。
亡くなった母方の祖父も天皇陛下や皇太子殿下のお写真を掲示していたんだったっけ。
防火弾って・・・なんだかすごいな。永久不変、人畜無害の文字が怖い。
昔ながらの雑誌も並んでいた。
乳房の貧弱な女性は魅力がない!?
鉄道関係の部屋もあれば、学校関係の部屋も。
「強い子」がたまらなく昭和っぽい。
時間割もこうやっていたんだね。
「創意」ってなんだ、今の総合学習みたいなものだろうか。
なかなか見ごたえがあって、とても楽しかった。
向かいの美術館も行って見たけど、こちらも非常によかった。みなさんもセットで是非。
それでは、ばいちゃ☆