「みつを」とか「みすゞ」の境地
今日、ついに「ストレイト・アウタ・コンプトン」を見た。
深川のカズナリ先生のお勧め。
以前、お互いのバックボーンを知っておこうという話になり、カズナリ先生から勧められた。
彼と私は誕生日が3日しか違わず、同い年で同業者。
それにも関わらず、得意分野、趣味趣向、もしかすると性格まで、何もかもが違っている。
しかし、違っていながらも、どこか通ずるものがあるような気もする。もしかすると私の思い過ごしかもしれない、でもそんな気がするのである。
あまり褒めるのも癪ではあるが、正直に言えば、彼と一緒にいると、刺激的だ。もっと頑張ろう、高めようと自然と啓発されてしまう。パワースポット的な効力があるような気すらしてくる。
そうなってくると、彼が大切にしているもの、彼を形作っているものはなんだ?と。どんどん彼そのものへの興味が湧いてくる。そこに来て、勧められたのがこの映画というわけだった。
テーマもまったく馴染みのないもので、なかなか見る踏ん切りがつかなかった。だが、今朝は不思議と「あ、あれ見るか」とすんなり見ることが出来た。よもやまさんと一緒に見た。
これがかなり面白かった。かっこよかったし、こんな文化があるんだと驚きすらした。
HIPHOPが生まれた歴史的必然性もわかった。やはり歴史を理解するとすんなり落ちる。
映画そのものの面白さももちろんあるが、彼が勧めてくれたというのが、また一層味わいを深めてくれた。彼と出会わなければ、この映画はまったく見ることなんてなかっただろうから、そういう意味でも感謝である。
一方で、私も彼に勧めた作品がある。
それは「激動の昭和史 沖縄決戦」である。
人生で一本だけ。自分のバックボーンとして挙げるとすれば、やはりこの作品だ。
ストレイト・アウタ・コンプトンを見たのもあって、彼に「これが俺のベースだ」と勧めてよかったか・・・それを確認するために、沖縄決戦も見た。
やはり最高の映画。この作品も、妻と一緒に見た。私はもう何回見たか数えていないが、よもやまさんは初めての視聴だった。ついに妻にこの映画を見せることに成功した。妻は隣でボロボロ涙を流していて「あまりにも重い」と感想をこぼしていた。私も泣いた。
しっかりと見たうえで、改めてカズナリ先生に勧めた。お互いに勧めた映画の感想を言いながら、お酒を飲みかわしたいものである。
相手を知ろうとすることで、むしろ自分が浮き彫りになっていく感じ。その違いを味わうもよし、共通点を見つけようとするのもよし。同じでも、違っていても、とても楽しい。人間って不思議。みつを。もしくはみすゞ。
今日はそんな休みだった。
皆さんも、ぜひ、どちらの映画も見てくださいね。どちらもU-NEXTにありますので。
それでは、ばいちゃ☆