俺はタクランケ!(歯学院生の日常)

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2018.05.28 Monday

金の切れ目が縁の切れ目

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     私がドラマ「ナニワ金融道」にハマっていることは前述の通りだ。

    【関連記事】「ナニワ金融道」のドラマにはまっている

     すでにパート5まで見終えた。

     

     このシリーズを見ていて思うのは「金の切れ目が縁の切れ目」ということである。

     このドラマ版の面白さというのは、俳優陣の適材適所なキャスティングと演技、金というものを通してあぶりだされる人間の汚い本性、食うか食われるかの頭脳戦・・・いろいろある。ただ、それに加えて、中井くん演じる灰原とヒロインたちの恋愛とまでは言い切ることの出来ない、絶妙な距離感で織りなされる男女の機微・・・これじゃないか。うん。

     

     ヒロインごとに温度差はあるけれども、灰原が一目惚れしたり、ヒロインの方が思いを寄せたり。時には灰原の勘違いや一方通行なのだが、必ず成就せずに、見ている側になんとなく甘酸っぱい思いを抱かせる。

     これは万国共通のヒット作あるあるなんじゃないだろうか。日本では寅さんシリーズがそうだし、海外ではダヴィンチ・コードのシリーズがそうだ。なんかいい感じにはなるけれども、それ以上は進展しない。そして、想いを寄せているそぶりは見せるけれど「好き」だとかは言わない。結局、成就はせずに離れていく・・・くぅ、切ない。

     

     でも、本作においては、成就してしまうと不自然なのだ。なぜなら、基本的に、灰原は借金の取りたてる側で、ヒロインたちは借金を取り立てられる側なのだから。だから、しょうがない。

     

     パート1のヒロインは高橋正子役の深津絵里。

     灰原とは何もないんだけれど、雨の中で抱きしめ合って、灰原の部屋でくたびれた毛布にくるまってふやけたラーメン一緒にすすって。なんかあると思うじゃん?けど、なんもないんだよね。それがまた切ない。これが、その、男女の機微ってやつなんだろうなぁ。

     ちなみに、高橋正子は区役所勤務だったのだが、借金生活を経て夜の女に。

     

     それから、さらにちょっと関係が進展するヒロインがパート2に出てくる。三宅律子役の篠原涼子。

     借金のカタに風呂に沈められてしまった律子。灰原は彼女が夜逃げしないように管理しながらも、早くソープから足を洗えるように奔走する。管理と言うのは、ソープと律子の家を毎日送り迎えすること。男女って毎日一緒に過ごしていると、そういう雰囲気になるんだろうか。なんとなく恋人のような感じに。シリーズで唯一肉体関係まで至った女性だ。

     多分、灰原は律子にちょっと淡い恋心を抱いていただろう。最後に「お金の関係だから抱かれたの?」と、未練たらしいことを聴く。笑顔で「そうだよ」と律子。その律子の言葉が本当だったのか、それとも今後を考えての大人の嘘だったのか。そういうところを含ませてくるところが、作品の余韻になっていて、とてもいい。たまらん。

     

     パート3では篠崎みどり役を演じる石田ひかりがヒロイン。

     灰原の誠実さに心惹かれているっぽい描写が沢山出てくるけれども、結局のところ・・・。だましだまされの借金バトルの末に、スナックのママさんに変貌を遂げる。女は強いということか。幸薄い感じからのしたたかなママさんへの変貌は、ちょっとびっくりした。

     でも、その薄幸そうな雰囲気が、またよかった。とは言え灰原とはやっぱり金貸しと連帯保証人の関係。言わばだます側とだまされる側。シリーズの中でも立場の差が顕著に出ている作品になっていたなぁ。

     

     灰原の振られっぷりが気持ちよかったのがパート4。

     山川しのぶ役の瀬戸朝香。

     借金返済のために長い旅に出た灰原としのぶ。

    「これが終わったら本当に旅行いこっか」「え、二人で?」「うん」

     焚火を前に、めらめらと燃え上がったのは、灰原の慕情。こんな風に言われたら本気にしちゃうよ。これがさ、借金の問題が解決した途端にさ、灰原が「ね、旅行行こうよ!」と言っても、しのぶは「え、ああ、みんなで行こ!」とつれない感じでかわしてしまう。本気にしちゃった灰原が可愛そうなくらい。そうそう、知ってるよ。これはネ、世に言う吊り橋効果っちゅうやつでんがな。

     

     しかし、ついに灰原に本気で思いをよせるヒロインが登場する。

     シリーズ最高ヒロインと呼び名の高い志摩奈々子役の加藤あい。パート5である。

     とにかく可愛かった。そんで、頭の弱い感じも妙にそそる。健気に一途に、灰原に思いを寄せる・・・が、借金取りから逃げるために大阪の町を去るのであった。借金によって出会い、借金によって関係が深まり、借金によって関係が終わっていく。金が紡ぐ縁だからこそ、儚いのだろうか。金は人の夢、人の夢と書いて儚い。自分で言っててもクッサイけれど、そういうことなんだろうな。

     

     うん、加藤あい。可愛かった。ナース姿とかすごい可愛かった。

     多分、くっついちゃってたら面白くないんだろうな。なんとか更生したとは言え、ホスト狂いで借金を膨らませたという破滅的な側面もあるわけで。それに風俗狂いの借金取り。あのタイミングで、突然、スパッと別れたからこそ、綺麗なままで終わったのかもしれない。

     

     なんだか、切ないな。金の切れ目が縁の切れ目。そういうこともあると、このシリーズは教えてくれる。私は金のせいで縁が切れてしまうようなことにはなりたくないし、出来れば金とは関係のないところで、人と人との縁を紡ぎながら、それを大切にしていきたいと改めて思った。

     

     次はシリーズ6を見よう。

     

     それでは、ばいちゃ☆

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