【簡易更新】割れると思っていた方が、割れないものだ(新婚旅行8日目)
Pensavo si sarebbe rotto, ma non è così.
割れると思っていた方が、割れないものだ
【意味】常に最悪のケースを想定しておいたほうが良い
簡易更新5日目の記事でも書いたが、私は19ユーロのROMAと書かれた怪しげなバッグに5〜6本のワインを入れ、それをさらに4ユーロで買ったファスナー付きの袋に入れた。
というのも、ワインを買いすぎて、持ってきていたスーツケースが規定の23キロをオーバーしてしまったので、重さを分散させる必要が出てきたからである。
しかし、ローマの空港で手荷物を預ける段階で添乗員さんから「え!この袋にワインが入っているの!」と驚かれた。
どうしてワインをスーツケースに入れておかないのか。ガイドさんから指摘されて、初めて「しまった!」と思った。確かにそうである。服をROMA袋に入れて、ワインをスーツケースに入れておくべきだったのだ。
するとITA airwaysの職員さんが「これにワインが入っているの!?」とすごい剣幕で聞いて来た。ガイドさんがとっさに「No wine!」と答えると、職員は「あらそう」といった風情で急に落ち着き、するとたちまちワインを満載したROMA袋はコンベアーに乗って遠くへ運ばれて行ってしまった。
「絶対に割れる」「あんな脆弱な袋の上に荷物を置かれたら割れる」
ガイドさんは繰り返し言っていた。しかも割れて他の荷物に被害が出てしまったら・・・という心配もあるらしい。
私はスーツケースに入れなかったこと、そして「すぐに詰め替えます!」と切り返せなかったこと、この数日色んな所で買ったワインがすべておじゃんになってしまうこと・・・色んな後悔と自責の念に駆られた。
それから12時間後。
羽田空港の手荷物受取。コンベアーに乗って運ばれてくるROMA袋をただただ静かに待った。ROMA袋はひょっこり出てきた。表層の4ユーロの袋はなぜかビリビリになっていた。それを開けると19ユーロのROMA袋。まず外側を触って確認してみたが、特にワインが染み出ているような感じはなかった。
荷物が出てくるのを待つ間に、堪り兼ねて事情を説明してあったツアー仲間たちも固唾をのんで見守るなか、中をチェック。無事にワインが割れていないことを確認した。よかった本当によかった。クッション材として入れ込んでいたパンツを見られてしまったことはちょっと恥ずかしかったけれども、それにしてもよかった。
それから、皆とお別れして国内線に乗り換え。羽田から千歳。国内線の方が割れ物対策は手厚い。写真にあるけれども、こんな特別なケースに入れて運んでくれた。
ローマから羽田まで、ワインが無事だったのは運がよかったというべきだろうか。機内ゲームのモノポリーで何度やっても破産してしまっていたことで、運をチャージしていたのかもしれない。機内ゲームのUNOでもコンピューター相手に大惨敗したのだが、もし私が勝とうものなら、ワインはバキバキに割れていたかもしれない。
そう思うと、何もかもがうまいこといって、ちょうどよかったんだな、と。
これにて楽しかったハネムーンは終了。細かい話はまた後日、じっくりしたい。
お付き合いいただき、ありがとうございました。グラッチェ。